3Dプリンター

【3Dプリンター】絶対買うべき!PEIビルドプレートシートでプリント中の反り・剥がれ対策!!【QIDI TECH imates】

この記事の目的

皆さんこんにちは、ズーチーです!

今回はビルドプレートシートについて紹介です!!

・・・すごいものに出会ってしまいました!!!

以前記事にもしましたが、QIDI TECHの純正ビルドプレートシートはとっても気に入っていて不満もなかったのですが・・・

半年ほどAMAZON JAPANで取り扱いがなくなっていて、どうしたもんかな~と思っていました。

ところが・・・

最近巡回してみると、新しく “PEI”シートなるものが販売されていました!

価格は4000円程度と元々のものより倍くらい高いですが・・・気になってしまったので即購入です!

これが密着性良すぎで最高の使い勝手なのです!

自分が購入を検討した際にほぼPEIシートの情報がなかったため、今回従来のシートとの実用性の比較してみました!!!

 ☆ちなみに私の使用しているフィラメントとプリンターは以下です!

 ☆プリンターについてはこちら↓

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①外観比較

まずPEIって何って話ですが、”ポリエーテルイミド”という樹脂の一種だそうです。

耐熱性や耐候性が高いといった特徴があるようで、プレートシートにはこのPEIを粉末にしてコーティングしてあるようです!

AMAZONさんでポチって、ちゃんと翌日に届きました。

見た目はこんな感じで金属感・重厚感がすごいです!

近くでみると、全体がうにょうにょ模様になっています。特殊コーティング感が半端ないです!笑

ざっくりとして外観状の特徴は以下です。価格は従来のものと比べ倍以上しますね・・・

特徴比較従来シートPEIシート
重さ210g216g
厚み0.9mm0.6mm
設置方法
(QIDI TECH imates)
マグネット吸着マグネット吸着
取り外し用持ち手なしあり
価格
(2022/5月時点)
3300円 / 2枚3990円 / 1枚

取り外し時に手で持ちやすいように、取っ手部分が追加されてるのが地味に嬉しいところです!

従来シートと厚みが異なっているのでレベリング設定で最終的なZ位置0点を変更する必要がある為注意が必要です!!

※簡易Z位置変更の紙が商品に付属されていましたが、残念ながらimatesではその機能はないようです・・・

②機能比較

ではいよいよ実際プリントした際の機能比較です!

以前から反りに困っていた接着面積の少ないLEGOモデルと、大面積且つ設置面小のモデルで検証していきます!

LEGOモデル

私の中ではお馴染みなのですが、LEGOブロックのモデルを作成してプリントしていきます!

純正のブロックと組み合わせることでモデルの精度が細かいところまでよくわかるのでとってもオススメです!!

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従来プレートの頃はプリント時のモデル設定は”Raft”を選択していましたが、今回は密着性を見たいので”Skirt”で検証して見ます!

(・・・というか経験上”Skirt”設定で反りなくプリントできるわけないと思っちゃってました。。。)

基本的なパラメータは以下の通りです!

  • フィラメント:ABS(Overture製)
  • ノズル温度:230℃
  • プリントスピード:50mm/sec(ウォールスピード:25mm/sec)
  • Fanスピード:イニシャル 0% / レギュラー 100%
  • サポート:Grid 15%

・・・結果は一目瞭然でした!!!

プレート温度従来シートPEIシート
80℃
90℃
100℃
110℃

下側の青色純正ブロックに対して上側のプリントしたブロックモデルをはめ込んで確認しています!

境界面右下に注目してみると、

従来シートでは80〜100℃のプレート温度ではモデルが反ってしまっていますが、PEIシートでは80℃で僅かな反りが見られる程度で、他条件では反りなく綺麗にプリントできています!

また、プレート温度110℃では下の温度が高く熱が篭ってしまって(?)序盤の層で凹みが生じてしまっています。

“Raft”設定でプリントすれば良いやんって話ではありますが、“Raft”だと材料も無駄に消費するし、剥がした後がギザギザして綺麗じゃなかったりするので、Skirt設定でうまくプリントできるとなるとすごく嬉しいです!!!

ちょっと感動がとまりません!!!

大面積モデル

お次に大面積モデルを見ていきます。(過去にお茶碗の仕切り用に作った12mm□のモデルです笑)

先ほどの表と行列変わってすみませんが・・・

こちらも極端に違いが見えており、PEIシートなら反りも剥がれも無しです!

プレートシート12mm□モデル
従来シート
PEIシート

最後に裏面も確認しておきます!

3DBenchyでの裏面はこんな感じになります!

PEIコーティングの特徴的な模様がついていますね!

温度が高い状態でうにょうにょな凹凸にしっかり食いついてプリント→プリント後冷えてうにょうにょもモデル自体も収縮する→その収縮差でプリント中は高密着だがプリント後はぽろっと外れる

的なメカニズムでしょうかね?おもしろいです!

裏面も綺麗にフラットにしたい場合は最終研磨加工等が必要かもしれませんね!

メンテナンスについて
今のところ使用後もきれいに材料がとれているので新品同様の見た目でメンテナンスの必要が無さそうですが、汚れた場合でもアセトン等での洗浄はしないように!との注意書きがありましたので汚れた際はご注意ください!!

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はPEIシートについて紹介してみました。

密着良すぎてABSですらSkirt設定でもきれいにもプリントできますし、接着面の小さいモデルでも安心できそうです!

Raft設定しないだけでも、材料使用的にも・処理時間的にもかなり節約になります!

個人的には今年一番の発見でした!!

(なくなったら嫌なので速攻追加分ポチりました)

PEIシートを使えば密着性の問題での失敗はかなり減ると思うので、初心者の方には本当におすすめです!

プリンター購入することがあれば一緒に購入しておくことをオススメします!

3Dプリンター初心者の方やQidiTechユーザーの方の参考になれば幸いです!ではまた!!