3Dプリンター

【3Dプリンター】QidiTech新製品X-3シリーズ発売決定!X-Max3 / X-Plus3 / X-Smart3と従来製品のスペック比較してみた!

この記事の目的

みなさんこんにちは、ズーチーです!

今回は、QidiTech社から新しく発売される3Dプリンター X-3シリーズについて紹介します!

 QidiTech社は私も使っている3Dプリンターメーカーです!超オススメです!!

【2022最新】QIDI TECH製 FDM 3Dプリンターを徹底比較!!おすすめはi-mates!!この記事はプラレールのまがれーるの自作方法について紹介しています!初心者の方でもDIYできるようにFusion360を使ったCAD作成と3Dプリント条件を詳しく紹介します!...

なんと2023年4月に入り、QidiTech社から一挙に3機種も3Dプリンターの新製品情報が解禁されました!

その名もズバリ

X-Max3 / X-Plus3 / X-Smart3

です!!

名前の通り、Xシリーズの第3世代という位置付けですね!

QidiTech社は毎年1台づつくらいの間隔で3Dプリンターを発表していました!

今回は一挙に3台とはテンション上がりますね♪

今回は発表された機種のスペック紹介に加え、発売済み機種との比較をしていこうと思います!

※2023/4/21にAmazon JapanでX-Plus3 / X-Smart3 は発売開始されました!!
 ただしX-Plus3は速攻で品切れとなっていますね・・・

それでは早速みていきましょう!!

 ☆ちなみに私の使用しているプリンターとフィラメントは以下です!

☆プリンターについてはこちら↓

【FDM 3Dプリンター】QIDI TECH imates を購入しました!その① この記事の目的 みなさんこんにちは、ズーチーです。 前回3Dプリンターが欲しい!となって色々検討してみましたが・・・ ...

○X-Max3 / X-Plus3 / X-Smart3 スペック比較

早速X-3シリーズのスペックを見てみます

機種X-Max3X-Plus3X-Smart3
造形方式FDMFDMFDM
ビルドボリューム
(幅W×奥行きD×高さH)
325×325×325mm280×280×270mm180×180×170mm
装置寸法
(幅W×奥行きD×高さH)
553×553×601mm511×527×529mm370×362×397mm
重量(kg)24.519.510.5
印刷速度≤600mm/秒≤600mm/秒≤500mm/秒
エクストルーダーフロー35mm3/秒35mm3/秒30mm3/秒
エクストルーダー温度≤350℃≤350℃≤280℃
ホットエンド銅合金ノズル/硬化鋼ノズル銅合金ノズル/硬化鋼ノズル真鍮ノズル
補助部品冷却ファン
チャンバー温度制御65℃のチャンバー加熱65℃のチャンバー加熱
エアフィルター付きチャンバー循環ファン
タッチスクリーン5.0インチ 5.0インチ 4.3インチ
Seal printドライヤーボックス+乾燥剤ドライヤーボックス+乾燥剤オプション
接続方式Wifi/USB/イーサネットWifi/USB/イーサネットWifi/USB
定格出力900W800W350W
推奨フィラメントPAHT-CF / PET-CF / PA12-CFPAHT-CF / PET-CF / PA12-CFPLA / ABS /ASA /PETG /TPU 等
適合フィラメントPLA / ABS /ASA /PETG /TPU /PET-CF / PA12-CF / PC / UltraPA / ナイロン 等PLA / ABS /ASA /PETG /TPU /PET-CF / PA12-CF / PC / UltraPA / ナイロン 等PLA / ABS /ASA /PETG /TPU 等
構造コアXYコアXYコアXY
Z軸ダブルZ軸ダブルZ軸ダブルZ軸
X軸硬化耐摩耗性カーボンファイバーロッド硬化耐摩耗性カーボンファイバーロッド硬化耐摩耗性カーボンファイバーロッド
ファームウェアKlipperKlipperKlipper
印刷加速度20000mm/秒220000mm/秒220000mm/秒2
印刷精度±0.1mm±0.1mm±0.1mm
フィラメント径1.75mm1.75mm1.75mm
レべリング自動自動自動
押し出し機の変則比9.5:19.5:19.5:1
ホットエンドセラミックヒーターコアセラミックヒーターコアセラミックヒーターコア
押出機ハイフローダイレクトドライブ押出機ハイフローダイレクトドライブ押出機ハイフローダイレクトドライブ押出機
ノズル径0.4mm (オプションで0.2,0.6,0.8mm)0.4mm (オプションで0.2,0.6,0.8mm)0.4mm (オプションで0.2,0.6,0.8mm)
ホットベッド温度≦120℃≦120℃≦120℃
印刷版両面フレキシブル磁気HFプレート両面フレキシブル磁気HFプレート両面フレキシブル磁気HFプレート
フィラメント検出
共振補正
圧力上昇
電圧AC100~240V、50/60HzAC100~240V、50/60HzAC100~240V、50/60Hz
メインプロセッサーCortex-A53、64 ビット プリプロセッサCortex-A53、64 ビット プリプロセッサCortex-A53、64 ビット プリプロセッサ
スライサーQIDI Print および Ultimaker Cura、Simplify3D、PrusaSlicer などのその他のサードパーティ ソフトウェア。QIDI Print および Ultimaker Cura、Simplify3D、PrusaSlicer などのその他のサードパーティ ソフトウェア。QIDI Print および Ultimaker Cura、Simplify3D、PrusaSlicer などのその他のサードパーティ ソフトウェア。
オペレーティング·システムWindows、MacOS、LinuxWindows、MacOS、LinuxWindows、MacOS、Linux
価格147,500107,20064,300

まずは従来のQidi製プリンターと同じく全てエンクロージャー型のFDMプリンターです!

他社では当たり前の自動レベリングも3機種全てで搭載されていますね!これはうれしい♪

また何よりも目を引くのが・・・

爆速仕様

ですね!

最大600mm/sの速度で、なんと定番の3DBenchyモデルが16minで出来あがっちゃうらしいです!!

普通に作ると1.5hくらいかかっている気がするので・・・すっごい時短ですね!

どんな動きか実物見てみたいものです!!

構造として軽量化がされた上に堅牢性も増しているそうです!
軽量化により振動軽減・スピードアップに耐えうる構造となってのでしょうかね?

また、ファームウェアでは界隈で評価の高いKlipperが実装されています!

スライサーもPrusaSlicer等が公式に追加されていますね!

この性能で上位機種でも15万を切るお値段!!

これはホント買いな気がしてきました・・・

落ち着いて、各機種を細かくみていきましょう!!

○X-Max(3シリーズ最上位機種)

でははじめに3シリーズの中で最上位のX-Max3についてです!

こちらはなんといっても以下が特徴ですね!

  • 最大600mm/sの高速造形
  • 325mm□の最大造形サイズ
  • シリーズ唯一のエアフィルター搭載

全機種共通の装備に加えて考えてもかなりハイスペックですね!!

これでお値段が15万を切るというのはかなりお安い気がしますね!

では既に販売中の類似機種と比べてみましょう!!

X-Max3X-CF ProX-Max
価格149,000223,999119,999
造形サイズ325×325×325mm300×250×300mm300×250×300mm
装置サイズ553×553×601mm610×515×678mm580×510×550mm
重量(kg)24.532.537
造形速度≤600mm/s60-120mm/s30-150mm/s
押出機温度≦350℃≦350℃≦300℃
レベリング自動自動手動
チャンバー温度制御××
エアフィルター××
フィラメント切れセンサー×

もちろん・・・上記意外にも細かい違いはあるでしょうが

一つ言えるのはX-Max3はX-CF Proを完全に上回っていますね!!

こうやって比べると、10kg近く軽量化されているのも驚きです!!

価格の面でも8万円程お安いのに速度が桁違いに速いです!
その他機能的なスペックも追加されているので、今後X-CF Proは選択肢から外れる
かなぁと思います!

(もしかしてX-CF PRo特有の機構・用途があったらすみません・・・)

X-Maxが最安ではありますが、3万の差でこれだけスペック違うと・・・
やはり300mm越えの上記3機種の中なら X-Max3が買い!と言えそうです!!

○X-Plus3(3シリーズ中位機種)

次に中位機となるX-Plus3です!

こちらはX-Max3と比べて造形サイズがやや小さくエアフィルターが非搭載となりますが
その他のスペックはほぼ同等です!!

  • 最大600mm/sの高速造形
  • チャンバー温度制御あり

と十分な性能です!!

これでお値段が11万を切るというのはこれまた魅力的です・・・

では既に販売中の類似機種と比べてみましょう!!

X-Plus3X-Plus2i-mates
価格108,30086,99950,100
造形サイズ280×280×270mm270×200×200mm260×200×200mm
装置サイズ511×527×529mm560×450×420mm582×465×435mm
重量(kg)19.53021.6
造形速度≤600mm/s30-150mm/s30-150mm/s
押出機温度≦350℃≦300℃≦250℃
Z軸ダブルZ軸ダブルZ軸シングルZ軸
レベリング自動手動手動
チャンバー温度制御××
エアフィルター×××
フィラメント切れセンサー×

・・・造形サイズも地味に違うので、あまり参考にならない比較かもしれませんが笑

X-Plus3 は X-Plus2と2万円の価格差でありながら

  • 造形サイズ大幅増
  • 10kg以上軽量化
  • 自動レベリング
  • チャンバー温度制御
  • 高温ノズル

といった高価格帯のスペックを有しています!

換気ができる環境で、且つ300mm以上の大造形は行わない方であれば
X-Plus3が最適かもしれませんね!!

一方で高温帯で使用せず、主に3Dプリンター初心者の方の初購入機種という目線では
値段が最安のi-matesが良さそうですね!
(私もバリバリ使っています!)

値段が倍違いますし、250℃設定と書いてありますが、260℃以上でABS-CFなんかも普通に印刷できています!

なんだかんだi-matesの魅力は健在ですね〜!

○X-Smart3(3シリーズ内エントリーモデル)

では最後に3シリーズの中で最安のエントリーモデルとなるX-Smart3についてです!

こちらはグンと造形サイズは小さくなりますがなんといっても

66,000円というお値段の安さが魅力ですね!

チャンバー温度制御やフィラメントボックスはついていないようですが
500mm/sの高速造形やcoreXYといった基本構造は上位機種と遜色ありません!!

これでこのお値段はすごいと思います・・・!!

同じ価格帯のi-matesと比べてみましょう!!

X-Plus3i-mates
価格65,20050,100
造形サイズ180×180×170mm260×200×200mm
装置サイズ370×362×397mm582×465×435mm
重量(kg)10.521.6
造形速度≤500mm/s30-150mm/s
押出機温度≦280℃≦250℃
Z軸ダブルZ軸シングルZ軸
レベリング自動手動
チャンバー温度制御××
エアフィルター××
フィラメント切れセンサー×
共振補正×

3年前の機種と比べるのは酷ですが、造形サイズ以外はX-Smart3が完全に上位ですね!

180mmというと大きめのスマホケースは十分作成できるようなサイズ感なので
大きな造形を考えておらず、置き場も省スペースが良い方にとっては
最初の1台にX-smartが最適!と言えそうです!!

一方で、初期コストは抑えつつ
先ずは3Dプリンターを触ってみたい!大きいものも作りたい!
という欲張りさんはi-matesも十分おすすめできますね!

(私も不自由なくi-matesで2年ほど遊べていますので大丈夫ですよ!)

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は2023/4月に発表されたばかりのQidiTech社の新3Dプリンター

X-Max3 / X-Plus3 / X-Smart3 のX-3シリーズについて紹介しました!

何より目を引く600mm/sの爆速仕様に加え、構造の面でもかなり堅牢になっているようですね~

加えて、上位機種のX-CF PROにしか実装されていなかったオートレベリングも全てで実装されています!

そしてお値段もそこそこ手が出なくもない価格帯・・・

かな~り購買意欲をそそられますね!欲しい~!!

オートレベリングは今後さすがにデフォルト設定になってくると思うので

健康面も考えるとエアフィルターも全適用としてほしいところですね~!

とまぁ新製品を見ると大体いいなぁとなってしまいますが、冷静に見ると

  • エントリーモデルとしてはimate-sの方が安い(性能は全然違うケド)
  • デュアルエクストルーダーには対応していない。(来年あたり出るか??)

という点が気になりますね!

X-MAX3のデュアルエクストルーダ版か、i-fastのオートレベリング+フィルター付きが出れば即買いしちゃいそうです・・・!

他メーカーでも高速機種の発売ラッシュなようなのでそちらも気になりますね〜♪

購買意欲を抑えつつ情報収集していこうと思います!

3Dプリンター初心者の方・2台目購入検討中の方の参考になれば幸いです!ではまた!!