3Dプリンター

【3DプリンターでDIY】簡単設計でオススメ!手作りチューブ絞り器を自作してみた!!

この記事の目的

皆さんこんにちは、ズーチーです!

今回は、“チューブ絞り器”をDIYしてみます!!!

・・・チューブ絞り器ってなんぞや?てとこからですが、こんな感じのやつです!

歯磨き粉とか最後まで使い切るときの便利ツールですね!

色々な形・構造のものがあるようです!

我が家では家族それぞれ違う歯磨き粉を使っているのですが、

子供に至っては味別で3つづつくらいあって・・・かなり洗面台の中がごちゃついているのです。

ちゃんと整理しよう!と思い吊るす収納にしようと思いたちました!

で、どうせやるなら機能性のあるものがいいなぁってことで・・・

チューブ絞り機能を持たせたらどうか!と思いました!

で・・・これ100均に売ってるんですよね!

なら100均で買えばええがなって話ですが・・・

  • 構造も簡単そう
  • 何個も買うとバカにならない
  • CADのスキルアップ(ブログのネタ)になる

とメリットも多そうなので、3Dプリンターを活用して量産できるようにトライしてみます!

今回はCAD作成からプリントまで、チューブ絞り器の自作方法を紹介します!!

 ☆ちなみに私の使用しているフィラメントとプリンターは以下です!

 ☆プリンターについてはこちら↓

【FDM 3Dプリンター】QIDI TECH imates を購入しました!その① この記事の目的 みなさんこんにちは、ズーチーです。 前回3Dプリンターが欲しい!となって色々検討してみましたが・・・ ...

①構造

いきなり完成形を使って構造を説明します!

まず作ったものはこんな感じです!!

パーツは以下の3つに分かれていてます!!

Aパーツ:チューブにスライドさせて固定する軸パーツ

Bパーツ:巻き取ったチューブ部分を収納しておく外枠パーツ

Cパーツ:軸パーツと接続して挟んだチューブを固定+絞り時の取手となるパーツ

に分割されます!

(AとCは一体化してもよくね?とも思いますが、そうするとチューブを軸にスライドさせるだけになり、軸からすっぽり抜けやすくなるのです。)

結構頭でっかちですが、巻き取った部分を収納することを考えるとある程度のスペースは必要になってしまいますね。

もちろん、きちんと機能しますよ!

では、作り方を紹介していきます!

②CAD作成

早速CADを描いていきます!私はFusion360というCADソフトを使っています!

Aパーツ:チューブにスライドさせて固定する軸パーツ

先ずはメインとなる軸パーツを作成していきます!

これはとっても単純なのですが、先ずはスケッチで直径14mmと10mmの二重円を描きます。

次に外周部の任意の点を選択した上で、中心を指定した長方形 で1mm幅の長方形を描きます。

円を切り欠いた状態にするので、余分な線分を トリム で切り取って・・・スケッチの完成です!

あとはこれを70mm押し出しします。

最後にねじを切る必要があります。
作成ねじ を選択して、以下パラメータを設定します。

  • 面:側面
  • モデル化:チェック
  • 全体の長さ:チェックを外して 長さ を5mmに指定
  • サイズ:14mm

これで軸パーツの完成です!!

○Bパーツ:巻き取ったチューブ部分を収納しておく外枠パーツ

次に外側にくるボディパーツを作っていきます。

こちらは先ほどとほぼ同じです!

まず、30mmの円をスケッチして7mm押し出してベースを作成します。

ベースの片側にスケッチを描き、軸取り付け穴用に14mmの円を、外殻用に直径28mmと直径26mmの二重円に3mmの切り欠きがくるようにスケッチします。

同様に内側の円を5mm切り取り、外側の円を65mm押し出せば・・・

Bパーツの完成です!!

○Cパーツ:軸パーツと接続してチューブを固定+絞り時の取手となるパーツ

最後に取っ手となるCパーツの作成です。

スケッチ で直径30mmの円を作成します。

次に 巻き取り時に持ちやすくする為の突起を描きます!円から 長方形 を使って適当なサイズの長方形を描きます。
今回は幅3mm 高さ2.5mmとしました。

修正フィレット で角も丸めておきます。

円形パターン を選択して、オブジェクト に先ほど作成した突起部分を選択し、中心点 を円の中心、個数 を8と選択します。

するとこんな感じになります!

あとは、作成したスケッチを上に7mm押し出して・・・

取手ベース部分の完成です!

次に、取手の片側を選択してスケッチを描いていきます。

外枠となるBパーツをはめ込むための隙間用に直径28.2mmと直径23.5mmの円を描きます。
ここは固くはまる必要はないので、敢えてBパーツに対してゆとりあるスペースとしています!

また、軸パーツとの接続用に直径14mm円も描いておきます。

今書いたスケッチを5mm切り抜きます。

最後に中央の14mmの空間の側壁を選択して、
作成ねじ を選択して、以下パラメータを設定します。

  • 面:側面
  • モデル化:チェック
  • 全体の長さ:チェック
  • サイズ:14mm

これでCパーツの完成です!

とても単純なことしかしてませんが、細かく文字にすると結構長いですね!

ボディができたので、それらのボディを選択した状態で ユーティリティメイク で3Dプリンター用のstlファイルを作成します!

これで準備完了です!!いよいよプリントです!!

③プリント

プリントしたものがこちらです!(構造説明で既にお見せしていますが笑)

ちゃんと巻き取ることもできて、うまく作成できたようです!!

今回は”RedRapper”製のABSフィラメントを使って以下の条件でプリントしました!

○処理条件

  • フィラメント:RedRapper製ABS
  • ノズル温度:260℃
  • ステージ温度:100℃
  • 冷却ファンスピード:50% (initial 0%)
  • プリントスピード:50mm/sec (initial 10mm/sec)

簡単でしたが大満足な出来となりました!!

3Dプリンターで作るので、無限に量産可能なのがうれしいですね!!

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回はチューブ絞り器をDIYしてみました!

構造は簡単なので、3Dプリンターがあれば簡単に自作可能ですね!

100均で売っているものでも、一度自作しておけばほしい時にいつても自宅で作れるので便利ですよね!

使う人別にオリジナルのマークを入れたりしても面白いかもしれません!

3Dプリンターでなんかつくろっかなー、とネタを探している方の参考になれば幸いです!ではまた!!