この記事の目的
皆さんこんにちは、ズーチーです!
今回はKexcelled製のABSフィラメントをレビューしていきます!
クーポン併用でお値段が2500円以下とお安めのフィラメントです!
AMAZONレビューも少なかった為どうかと思いましたが・・・
結論としてかなり良さそうです!!
実は今回間違えて購入したのですが・・・笑
使用感良かったので早速レビューしていきたいと思います!!
☆ちなみに私の使用しているプリンターは以下です!
※PEIシート使ってない方はマジでおすすめなので是非試してみてください!!
☆プリンターについてはこちら↓
①開封
早速届いたフィラメントを確認していきます!!
メーカーによって、たまーにパッキングが緩いものもあったりしますが・・・
しっかりパックされていました!全然問題なしです!
(ベーシックスタイルって表記がとっても気になりますが・・・笑)
また、巻きを見てみると以下のようにとってもきれいです!!
他と比べてないですが、感覚的にめっちゃきれいじゃね!?と思えたくらいなので
他の製品よりも丁寧な巻きかもしれません!
そのあたりは使ってみてフィラメント絡みの有無で確認しければと思います!!
②密着性評価
ではプリント評価していきます!
先ずは密着性の評価です!
ノズル温度 × ステージ温度 がどの程度以下ならモデルが剥がれやすいかの把握が重要ですので
この作業はいつも最初に行なっています!!
検証に使用するモデルは以下です!
5mm□から4隅1.5mm□をくり抜いた十字パターンを約60mm伸ばした細い棒パーツです。
LegoTechniqeの軸とかに使用されるパーツモデルですね!
とっても倒れやすいので密着性への感度が高いのかなー、と勝手に考えております。
他のABSフィラメントの実績設定と今回のKexcelledフィラメントに記載の設定を参考にして、
以下の条件でプリントしてみます!
○実験条件
- ノズル温度:230〜260℃
- ステージ温度:80℃〜110℃
- 冷却ファンスピード:100% (initial 0%)
- プリントスピード:10mm/sec
成功すると左図のようにきれいに立ち上がりますが、失敗すると途中で倒れたりダマになったり倒れたりしちゃいます!
早速結果です!!○がプリント成功、×がプリント失敗した設定です!
あまり見たことない結果ですが、ステージ温度(ビルドプレート温度)に敏感そうですね!
結論として、
○ノズル温度は250℃以上
○ステージ温度は90〜100℃
が密着性安定の為の基本条件と言えそうです!
(もちろんモデルによってはもう少し低めを攻めても良いかもしれませんが、安定性重視で考えていきます)
③冷却ファン影響確認
次に、冷却ファン設定の影響についてです!
こちらは3D Bencheyのプリントを途中で止めて反りを確認していきます!
結果がこちら!!
冷却ファン スピード | 反り形状 |
0% | |
10% | |
20% | |
50% | |
100% |
冷却ファン0%では冷却不足による層間の密着不良(反り上がり)が起きてしまっています!
一方で、10%では僅かな反りで20%以上ではほとんど反りが目立たなくなります!
他社フィラメントでは10%の冷却ではかなり反ることがあるので、僅かな冷却でも密着性は高いと言えそうです!
とはいえ、マージンを考えると他AbSフィラメントと同様に
冷却ファン設定は40%以上を目安にしていけば良さそうです!
④3D Benchyでの総合評価
ではざっくりしたデータが揃ったところで、最後に
3D Benchyモデルを使って詳細を確認していきます!
先述の味見を踏まえてプリント条件は以下で見てみます!
○プリント条件
- ノズル温度:250℃
- ステージ温度:90℃
- 冷却ファンスピード:50% (initial 0%)
- プリントスピード:50mm/sec
全体的な出来栄えはこちら!!
ノズル温度:250℃ / ステージ温度:90℃ | |
横 | |
斜め | |
正面 |
若干糸引きは目立ちますが、問題なくプリントできるレベルですね!
微調整でさらに良くなりそうです!
また、色味についてもちょうど良い感じの白という感じです!
上の写真の土台部分はOverture製のもので、より真っ白ではありますが
他社のpxmalion・Reprapperは白というよりアイボリー感が強いので
Kexcelledはしっかり白色しているといえます!
総合的に見てかなり使い勝手が良さそうなフィラメントと思います!!
☆他メーカーのフィラメントについてはこちらを参考にしてください!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はKexcelled製のABSフィラメントについてレビューしました!
今回の検証結果をまとめると以下です!
Kexcelled製ABSでは
Kexcelled製ABSの基本設定
- ステージ温度:90℃以上
- ノズル温度:250〜260℃
- プリントスピード:10〜60mm/sec
- 冷却ファンスピード:30%以上 (50%前後が適切)/(initialファンスピード 0%)
が目安となります!
現状の設定ではまだ糸引きが目立つ印象がありますが、定着や色味は問題なしです!
十分に扱いやすいABSフィラメントだと思いました!
3DプリンターでABSフィラメントを検討している方の参考になれば幸いです!ではまた!!