この記事の目的
みなさんこんにちは、ズーチーです。
QIDI TECH imatesの購入時に付属していたPLAフィラメントを消費しきった為、新しいPLAフィラメントを購入しました!
3Dbenchy(条件出し用船モデル)をプリントしまくってたら2日でなくなってしまいました・・・笑
購入したものは、“Overture”というメーカーのフィラメントで シルクPLA グレーです。
OVERTURE 3Dプリンター フィラメント 3D印刷フィラメント Silk PLA シルク PLA 1.75mm 1kg
フィラメントは同じPLAでもものによって品質や特性が異なるようで、今までと同じ条件ですぐにうまくいく気はしませんでしたが・・・本当に苦戦しました!笑
とはいえAMAZONでの評価も高いのも納得で、ちゃんと条件だしをした後はとても安定して使うことができています!
今回はOvertureのフィラメントの条件出しについて紹介していきます!
はじめてのトラブル!:ノズルのフィラメント詰まり
先ずはimates購入時についていたフィラメントと同じ200℃の推奨条件から試してみます。
・・・さっそく崩れとる!!!以前のフィラメントでは困ったことがなかった為、初トラブルです!
これは次どうなるんだろう・・・とりあえずフィラメントを試し出ししてみると・・・でないやんけ。
なんか押し出し部がカタカタいうので、詰まっているんでしょう。
これはついにエクストルーダーの分解をしなくちゃいけないようですね。
付属のUSBに分解動画も入っていたため、それを参考に分解します!
初めてでも20分くらいで詰まったフィラメントを除去できました!
ノズルではなくフィラメントを噛み合わせて押し出す部分でフィラメントがぐにゃって詰まっていた。
細かい分解手順は別の記事にでものせておきます!
条件出し:ノズル温度調整
いろいろ調べてみると、よくわかりませんがリトラクション(引き戻し)距離が長いと詰まりやすいという情報を見つけました。
熱いフィラメントをいっぱい戻すからその時にぐちゃってなりやすい、ということでしょうか?
デフォルトが2だったので1に変更して再トライ!一応温度も195℃に落としてみました。
結果は・・・
なんか惜しいところまで言っています。しかし最後の最後で詰まっています・・・?
当然熱してもフィラメントはでてきません。速攻で2回目の分解となりました。
先ほどはだいぶ惜しい?ところまでいったので、今度はスピードを落としてゆっくり丁寧に作ってみました。
60mm/s→30mm/sに変更です。
ゆっくりだとリトラクションが連続で起こらなくなる?→詰まりにくい?という予想です。
結果は・・・
悪くなっとるやんけ!!!
序盤で止まっています。
なぜ・・・スピードの減少は関係ない or より悪い方向ということですね。
なんだかわからなくなってきました。
てことで逆に温度上げてみます!AMAZONの海外レビューでも230℃がいい、との表記もありましたし。
210℃・220℃で試してみましたが・・・2回とも詰まりました。どっちも屋根までいっていません。
ちょっとノズルの分解も飽きてきたので、落ち着いて考えてみます。
作ったモデルを並べてみましょう。
!!!!!!
なんだか、温度が上がるごとに若干づつ詰まりのタイミングが早くなっているようです。
今わかっているのは
- スピードが遅いと早めに詰まる
- 温度が高くなるとだんだん詰まりタイミングが早く(モデルで言うと下に)なる
!!!!!!
ひらめきました。
- 温度の違いで詰まりが早くなる → トータルの熱量がある程度までくると詰まりはじめる?
- 60mm/sと30mm/sでのプリント速度違いの結果は大きく異なるが、よく考えるとどちらも1h処理したくらいで詰まっている
つまり
冷却が足りていない
↓
じわじわとノズルから熱が伝わり(1h前後で)押し出し部もフィラメントがやわらかくなるくらい熱くなる
↓
押し出し&引き戻し(リトラクション)動作時に形が崩れる
↓
そのまま押し出し部内で引っかかって、フィラメントが詰まる
というメカニズムではないでしょうか???
購入したばかりで冷却ファンが弱くなっているということはないでしょうし、元々付属していたフィラメントでは全く詰まりは無かったので、今回購入したOvertureのフィラメントの方が適正温度が低いということかもしれません。
(AMAZONレビューでは230℃が良い!とか書いてあったのでもっと温度上げなきゃと思っていましたが)
というわけで温度を下げてみます!
先ず180℃です。
大分改善しました!が、それでも最後の最後でダメになります。
もっと温度下げなきゃいけないのか・・・と思って色々見ていたところ、衝撃的な事実に気づきます。
なんと!!!そういうことか!!!
カバーで覆っていると庫内の温度が上昇して冷却が追い付かず、押し出し部にも熱がかかってしまう
↓
PLAは特に解ける温度が低いから温度上昇の影響が大きい
↓
熱がたまらないようにカバーは外しておきなさい
ということですね。あたり前やんけ。
こんあ大事な部分を見落としていたなんで自分にがっかりです。
なんだかカバーという字がバカーと見えてきましたよ・・・
今回は自信をもって再トライです!結果は・・・
詰まりなくモデルができあがりました!
これでようやく条件だしに移れます!
スタートラインに立つのに2日間もかかってしまった・・・
でも楽しい!3Dプリンター沼すぎるぜ!!
まとめ
いかがだったでしょうか?
とてもしょぼい落ちになってしまいましたが、なんとかモデルをプリントできるところまではたどり着けました。
条件出しは始められませんでしたが、温度180℃をベースに条件確認していこうと思います。
素人すぎる内容でお恥ずかしいですが、わたしと同じような3Dプリンター初心者さんや、これから初めてみたいという方の参考になれば幸いです。
とはいえこういった “なんだこんなことかよ~” な感じもトラブル対応の醍醐味だったりしますよね笑