この記事の目的
みなさんこんにちは、ズーチーです。
QIDI TECH imates(3Dプリンター)を購入して、初めての3Dプリンターライフを満喫しています。
今回は購入時に付属していたフィラメントの最適条件を探るべく、有名らしい“3DBenchy”という船型のフリーモデルを使って色々試してみようと思います。
3DCADはまだまだ勉強中ですが、3Dプリンターはフリー素材もたくさん落ちているのではじめのうちはモデルが書けなくても楽しめますね!
全く感触がわからないど素人なので、まずは温度設定とプリント速度をメインにどうモデルが変わっていくかを体感していきます!
3Dモデルの取得:pinshape.comより3DBenchyをダウンロード
まずはモデル(stlファイル)の取得です。
いろいろとフリーサイトはあるようですが、わたしは “pinshape” というサイトを利用しています。https://pinshape.com/
利用者登録を行わないといけませんが、たくさんのモデルがあり見ているだけでも勉強になります!
自分でモデルを作成する際のアイデアの参考にもなりそうですね!
今回は “3Dbenchy” という船型もモデルをつかいます。
サイト内で “3Dbenchy” と検索すればすぐにヒットしますよ!
このモデル、オーバーハング(下側より上側が張り出している構造)をはじめとして、出力時のパラメータに敏感な構造がたくさんつまっているらしいです。
そのため、モデルのデモプリントや条件調整の際によくつかわれているそうです。
さっそく、わたしもプリントしていきます!
条件出し:ノズル温度依存性の確認
stlファイルを “QIDI Print” にて取り込み、gcodeファイルを作成します。
デモをしている限りとくに目立ったトラブルはありませんでしたが、出来る限り温度を低くしたほうがモデルがきれいになりトラブルも少ない、との情報がありましたので温度依存性について調べていきます。
条件が良くない場合に実際にどう悪くなるのかを知ることも大事ですよね!
まずはデフォルト設定の200℃でプリントしてみます。
普通にできました!デフォルト設定優秀です!
さすがに付属のフィラメントと相性が良いのですね。
次に温度を205℃・210℃と上げていきます。
3つ並べてみました。早速ですが変化が見られますね。
矢印で示した窓の横の柱部分ですが、205℃の段階ですでに形が崩れ始めており210℃ではスカスカな部分もできていました。
素人的に見ると、200℃より温度を上げるのは良いことなさそうです・・・
次は、温度を下げていきます!
こちらも並べてみました。今度はどのモデルもけっこう良さそうです。
別問題の気もしますが、なぜか195℃よりも190℃のものの方が糸引きが多く、少し層と層の間に隙間が空く(密着していない?)ところがあるようです。
というわけで、デフォルト条件をベースにした場合には195℃が良さそうと判断することにします。
再度確認してみましたが、同様の結果でした。
3Dプリンターって意外と再現性あるんですね。びっくりです!
条件出し:プリント速度/レイヤーピッチ依存性の確認
次はプリント速度と積層ピッチの検証です。
ここはプリント速度が低いほうがきれいそう・ピッチは小さいほうが滑らかそう、というのは予想できますが。
実際に見ていきます。
真ん中のものがスピード30mm/s・ピッチ0.1mmでもっとも時間のかかるパラメータのものとなりますが、やはり圧倒的にきれいですね!
ピッチ0.1mmのものはもう少し滑らかになるのかとは思ったのですが・・・意外とあらく見えます。
スピードのみ遅くしたものでは糸引きも目立ち、むしろ初期に行った60mm/sでの結果のほうが全体的にきれいに見えました。
単純にスピードが遅ければ良い、というものでもなさそうです。
パラメータはたくさんあるので、色々と複雑な交互作用が働いていそうですね。
結論:195℃ / 低速小ピッチプリントがよさそう
結論としては、今回の調査では195℃ ・ 積層ピッチ0.1mm ・ スピード30mm/s が最もきれいな出力結果となりました。
当たり前といえば当たり前ですが、実際にパラメータによって敏感にモデルが変わる様を実感できました。
引き続き他のパラメータもいじっていきたいと思います!!
まとめ
いかがだったでしょうか?
玄人の方から見るとめちゃくちゃ当たり前の結論に行き着きますが、きっと誰しも初めはこういった試行錯誤をしているんだなぁと思います。
色々条件を振ってみて、ますます3Dプリンター界の沼が見えてきた気がします・・・笑
そしてせっかく条件出ししたところでフィラメントがなくなったので、次回からは新しいフィラメントで再度条件出しです!
フィラメントもものによって随分特製が違うとのことなので、苦戦する気しかしませんが・・・
失敗も楽しみの一つですのでめげずにやっていければと思います。
わたしと同じような3Dプリンター初心者さんや、これから初めてみたいという方の参考になれば幸いです。