この記事の目的
みなさんこんにちは、ズーチーです!
今回は “Pxmalion”製ABSのClearカラーをレビューします!!
透明といえばPETGなイメージでしたが、ABSでも販売しているのを見つけたので、気になって購入してみました!
透明フィラメントは、以前もPETGで試したことがあり光源と組み合わせたりするDIYにとても良さそうな感触がありました!
一方で、PETGやPLAはどうしても糸引きが気になってしまうし、後からの加工性も微妙なので個人的に最近は専らABS推しです!
↓ABSの密着性不良・剥がれ問題についてはPEIシートを使えば大幅に改善します!おすすめです!
そんな中で、透明ABSを発見したのでこれは即購入です!!
Pxmalion製ABSは白色を良く使っていることもあり、
- どんな出来栄えになるのか?
- 他の色と特性に違いはあるのか?
といった観点で調査てみました!
結果として白色同様良さそうなフィラメントでしたので、調査結果を紹介していきます!
☆ちなみに私の使用しているプリンターとフィラメントは以下です!
☆プリンターについてはこちら↓
①外観確認
パッキングは他の色のものと同じで、フィラメントをラップ?で巻いた上で真空パックされていました。
濁りもなく、本当に透明です!!
②密着性確認
では実際にプリントしていきます!
先ず基本の密着性確認です!
いつも使っている倒れやすい条件での剥がれやすさを見ていきます!検証に使用するモデルは以下です!
5mm□から4隅1.5mm□をくり抜いた十字パターンを約60mm伸ばした細い棒パーツです。
LegoTechniqeの軸とかに使用されるパーツモデルですね!
これを縦に配置するととっても倒れやすいので密着性への感度が高いのかなー、と勝手に考えております。
以下の条件でプリントして、過去に同等の実験を行った際のデータと比較してみます!
○実験条件
- ノズル温度:220〜240℃
- ステージ温度:80℃〜110℃
- 冷却ファンスピード:50% (initial 0%)
- プリントスピード:10mm/sec
結果はこちら!
以前確認したPxmalionの白色の結果と大きくは変わりませんが・・・
ノズル温度240℃の条件では、基盤温度80℃といった低めの温度でもプリントできています!
透明フィラメントのほうが基盤温度が低い方向にマージンがありそうですね!
これが色違いの影響かフィラメント製造の個体差の問題かはわかりませんが、
エレファントフットを考えるとステージ温度が低い方が良いと思うので、これはラッキーな違いと言えそうです!
③冷却ファン影響確認
次に、冷却ファン設定の影響についてです!
こちらは3D Bencheyのプリントを途中で止めて反りを確認していきます!
白色と比較した結果がこちら!!
冷却ファン スピード | 白色フィラメント | 透明フィラメント |
0% | ||
20% | ||
40% | ||
60% | ||
80% | ||
100% |
特に違いはなく、冷却ファン0%では冷却不足による層間の密着不良(反り上がり)が起きてしまっていますね。
強いて言えば、白色は冷却ファン20%でも微妙な反りが見えますが、透明では20%でもフラットに見えます。
まぁ、誤差レベルですかね。
冷却ファン設定は40%以上を目安にしていけば問題なさそうです!
④エレファントフット確認
次にBottom層の出来栄え確認です!
XYZ Cubeを使って確認していきます!
○実験条件
- ノズル温度:240℃
- ステージ温度:80℃
- 冷却ファンスピード:20% or 100% (initial 0%)
- プリントスピード:50mm/sec (wall Speed 25mm/sec)
冷却ファン100%のものでは若干の裾引きが見えるものの、20%と大きくは変わらず軽度ですね。
気になりませんが、シビアにいきたい場合でも多少のスライサー設定微調整でケアできそうです!
⑤最終出来栄え確認
最後に、3D Bencheyで全体の出来栄えを見ていきます!
結果はこちら!!
○実験条件
- ノズル温度:240℃
- ステージ温度:80℃
- 冷却ファンスピード:40% (initial 0%)
- プリントスピード:50mm/sec (wall Speed 25mm/sec)
糸引きもほぼなく、いい感じですね!
若干ノズルの汚れと触れて汚れてしまっているので、もう少し冷却ファンは強めて良さそうです!
総合的にみて、問題なく使っていけそうです!!
花瓶的なプリントもこしてみましたが、無加工でもそのまま使えるくらい綺麗なクオリティです!
とってもオシャレですね!!!
透明フィラメントなら、アイデア次第でDIYの引き出しがとっても増えそうですね!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は “Pxmalion”製ABSのClearカラーについて紹介しました!
正直ABSの透明ってどんなん??と半信半疑でしたが、見た感じはPETGと同じような透明感でした!
それでいて糸引きはほぼないし、やすりで簡単に加工ができるのでかなり使い勝手良い印象を受けました!
これからもお世話になるフィラメントになりそうな予感です・・・
透明フィラメントが気になっている方は是非試してみてはと思います!
3Dプリンター初心者の方の参考になれば幸いです!ではまた!!