この記事の目的
みなさんこんにちは、ズーチーです！
今回は、ビルドプレートシートの修復についてです。
私の愛用している3Dプリンター “Qidi Tech imates”では、ステージに対して
専用のマグネット式ビルドプレートシートを取り付けるようなつくりになっています。
で、このビルドプレートシートですが・・・
めっちゃいい！
です。
初心者の私ですが、このシートのおかげで大きな問題なく3Dプリンターライフを送れています！
- ほぼプレートとの初期レイヤーの定着にも問題なし
- プレートからモデルを剝がす際もグネグネ曲げることで剥離しやすい
- 複数ビルドプレートシートを持っておけば、取り換えてすぐ次のプリントに移れる
等々、非常に優れたシートとなっています。
が、やはり使用しているうちに劣化してきて、ABS等がかなりしっかりくっついてしまったときに無理やり剥がすと・・・
こんな感じにコーティングが剝がれます！！
もちろん剥がれた部分を避ければ問題なく使用できますが、剥がれるところってよく使う部分なので、
真ん中だったりするんですよね。
こうなると、大きな面積のモデルをプリントしたいときに使えません。
買いなおせば早いのですが・・・類似品も全然ないし、何より純正品がここのところずっと品切れで手に入りません！
一応予備のストックはまだ保有しているのですが、いずれどうにかしないといけません・・・
というわけで色々と修繕を試してみました！で紹介します！
☆ちなみに私の使用しているプリンターは以下です！
☆プリンターについてはこちら↓
①別製品用のプレートシートの検討
まずは他の製品を試してみます！
といってもマグネット付きは見当たらないし、マグネット式の取り外しの利便性は何にも代えがたいです・・・
という訳で、元々のシートの上に別のシートを取り付けることを前提に考えます！
最初に試したのはこちらの FLASHFORGE のものです。
QIDI TECH純正のプレートよりざらざらしていて、密着力は強そうです。
サイズは235mm×155mmです。
i-mateSのプレートサイズは270×200mmと大きいので、1枚ではまったく足りません・・・
真ん中に1枚貼って足りない部分は捨てる・・・というのも考えましたが、レベリング調整でプレート隅も使用するので、中央と隅でＺ位置が違うのは困ります。
という訳で、シート2枚を切り貼りして使用してます！
結果・・・継ぎ目の部分もひっかかることなくプリントできました！
しかし、食い付きが良すぎるのか、ABSをプリントするとかなりガリガリとスクレーパーで剥がさないといけませんでした。
純正と比べるとこのあたりが残念な感じです。密着が良すぎても使い勝手微妙なんですね。
もちろん、定着しないより良いですが・・・
また、何回かマグネットシートごとぐにぐにしているうちに、張り付けたシートの中の部分が剥がれて膨らんできてしまいました。
この案は断念です！
次に、“OVERTURE” フィラメントを買うと付属してくるおまけのシートも使ってみました！
フィラメント使っていると勝手におまけが溜まっていくので、コスパは最強ですね！
先ほどのFLASHFORGEと同じくらいのざらつきです。こちらは200mm×200mmですね。
こちらも同様に純正シートの上に2枚切り貼りして使ってみましたが・・・
こんどは張り付けたシート自体が処理1回目で剥がれてきました。
めっちゃわかりづらいですが、端っこが浮いてきてます。
接着剤とかで補強してもよいかもですが、そうすると後戻りできなくなるので、
この案もいったんNGです。
②ポリイミドテープで修復
シートの上に別シートを貼り付けても微妙でしたので、今度は剥がれ箇所を埋めてみます！
ノズルは250℃以上になることもあるので、それなりの耐熱性のある材料を使用しなければいけません・・・
という訳で、ポリイミドテープを使います！！
先ずは剥がれている箇所から一回り大きくカッターで切れ込みを入れ、剥がれたコーティングを綺麗に除去します。
次に、ポリイミドテープを貼ります！
この時、ピンセット等で剥がれ箇所の端までしっかり密着するように入念に擦り付けておきます。
四角くくり抜いた溝に合わせてカッターを入れて、余分な外周部のテープを除去します。
これで1サイクル分終了です！！
これを8回分繰り返します！！
出来上がりです！
境界部分を触れば若干の引っ掛かりは感じますが、問題ないレベルと思います！
敢えて境界にモデルが来るようにプリントしてみましたが、剥がれもなく密着も問題なさそうです！
とりあえずはこの修復方法で一時凌ぎしていくことにします！
まとめ
いかがだったでしょうか？
今回はビルドプレートシートの剥がれを修復してみました！
中々手に入りにくい消耗品なので、丁寧に使って行きたいですね！
ずっと再販がなさそうであれば、AliExpress等の海外ECサイトでは購入できそうなので、そこも検討してみようと思います。
3Dプリンター初心者の方々の参考になればうれしいです！ではまた！！
